背番号”10”サッカーにおける特別な番号の持つ意味と歴史

背番号10

サッカーにおいて、背番号は様々な意味を持っています。元々はポジションを示すものでしたが、現在では固定制が導入されシーズン中は特定の選手が付け続けることから、番号に選手の個性などが乗せられることとなりました。

例えばスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドの愛称はCR7ですが、これはCristiano Ronaldoの頭文字に、背番号の7を付けたものです。背番号は今や選手のアイデンティティを示すものとなっているのです。

しかし、サッカーにおいて背番号自体が意味を持ち続けているものがあります。その最たるものは、背番号10番でしょう。日本においてもラモス瑠偉、名波浩、中村俊輔、香川真司など、チームの中心となる選手が背負う番号だという認識があったことは明らかです。そこで改めて、背番号10番の意味とその歴史を見ていきましょう。

ファンタジスタ

背番号10を背負う選手として特徴的な資質は、中心選手であると同時にファンタジスタであるということです。ファンタジスタの定義はとても曖昧ですが、まとめるなら「他の選手が真似できないプレー」ができることと、「決定的な仕事をする」ということでしょうか。

ファンタジスタは「ファンタジーを生む人」ですから、その華麗なプレー・テクニックで決定的な仕事をして勝利へ導き、見る人々を魅了するプレイヤーと定義できるでしょう。

最も有名なスター選手といっても過言ではないリオネル・メッシも、バルセロナ、アルゼンチン代表で共に背番号10を背負っています。また、メッシがバルセロナデビューした当時、背番号10を背負っていたのはロナウジーニョでした。2人ともバロンドール保持者であり、プレースタイルも圧倒的テクニックで相手をかわし、ゴールを量産するという点でまぎれもなくファンタジスタでしたね。

背番号10番が特別な番号となったのは、起源を辿ればペレに辿り着きます。1958年スウェーデンで開催されたFIFAワールドカップに当時17歳のペレが出場し、ブラジルの初優勝をもたらす原動力となりました。そのとき付けていた番号が10番だったのです。そこからペレはブラジル代表の10番としてワールドカップでの3度の優勝に貢献し、その背番号10番はサッカーの神様が背負った番号として特別な意味を持ち始めたのです。

子供の頃、背番号10番に憧れた方は非常に多いと思います(かくいう私もその一人です)。部活動では取り合いになって背負うことができなかった場合もあると思いますが、大学生や社会人になって改めてサッカー・フットサルを始められることもあるでしょう。その時はファンタジスタの番号を背負い、子供の頃抱いた憧れの気持ちを再現してみてはいかがでしょうか。

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