サッカーで背番号10がエースナンバーの理由

サッカーにおける背番号10番はそのチームを代表するスタープレーヤーがつける番号として今では広く知られていますが、では背番号10がいつからその意味を持つようになったかというと実はサッカー界のレジェンド「ペレ」が10番のユニフォームを着ていたことに由来しています。

それ以前、ユニフォームの背番号はGKが1番、DFが2・3・4…FWが10・11番という様にある程度テキトーな順番で番号を選手に割り振っていました。ですので当時10番をつけているプレーヤーといえば攻撃的なポジションの選手なんだな…くらいの感覚だったんでしょう。

しかし1958年のサッカーワールドカップスウェーデン大会でユニフォームにつけた10番という数字が、それまでとは違う意味を持つようになりました。この大会の始まる前、ブラジルサッカー界の幹部がFIFAに代表選手のリストを送った際に
選手それぞれに番号を振り忘れたまま提出してしまい、急遽FIFA側の担当者が選手に番号をテキトーに振り分け登録しました。このとき控え選手だった当時17歳のペレが偶然にも10番という数字を付けることになりました。

そして、ペレはこの大会でブラジル代表の3試合目で初めて試合出場を果たし、4試合で6ゴール、準決勝で3ゴール、決勝で2ゴールを上げ、見事ブラジル代表を優勝へ導きました。

そうしてその時偶然にもペレがつけていた10番というユニフォームの背番号に誰もが憧れ、いつしか栄光の数字となりました。それ以降、背番号10はチームを代表するスター選手が背負うことになり、10番をつけることの意味も大きくなりました。
背番号10

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