小学生サッカー講座~どうやったら興味を持ってくれるのか?
前回は、子供たち主体で考える重要性についてお話ししました。今回も引き続き小学生サッカー講座をひらきたいと思います。
「子供たち主体で考えることの重要性はわかったけど、具体的にどうやるの?」「どうしてもコーチ主体になりそうだけど」なかにはこのように思っている方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は子供たち主体で指導する第1ステップとして、興味を持たせる工夫についてお話ししたいです。どうやって子供が自発的にサッカーが上手くなりたいと思うのか?簡単です。やりたいと思わせるのです。つまり、興味を持たせるということになります。
では、どうやって、興味を持たせるか?別に、サッカーにこだわる必要がないのです。その子のなりたい、ほしいという気持ち(ウォンツ)を刺激すればいいのです。例えば、RPGゲームをやりたいと思う方ってどのようにして興味を持ったのでしょうか?冒険をしたいから?モンスターを倒したいから?いいえ。はじめは、もっと簡単なことから興味を持ち始めると思います。
「かっこいい」「兄ちゃんがやってた」「友達がやってた」「こんなキャラクターになりたい」こんな感じだと思います。
そこから、「あのかっこいいキャラクターが冒険しているから、RPGゲームが欲しい」または、「兄ちゃんがやってるゲーム、俺も欲しい」つまり、はじめは、RPGゲームの要素である、「冒険」すら興味がないのです。サッカーも同様です。
はじめに、シュートしたいから、サッカーやりたいなんて思わないはずです。テレビでたまたま見た、有名なサッカー選手みたいになりたいとか。お兄ちゃんがやってるから、友達がやってるから、俺もサッカーやりたいとか。もっといえば、女の子にもてるから、サッカークラブに入ったという動機も全然あります。
言いたいのは、興味を持たせることに関しては、サッカーから離れてもいいということです。なぜなら、サッカーをやり始めた動機はそれぞれ異なっているに違いないからです。したがって、1人1人に合った興味の持たせ方を考える必要があるのです。子供はみな一緒と思っていてはだめです。
Aが負けず嫌いならば、Aより上手いBと競い合わせる工夫をすれば、Aは自分から進んで練習すると思います。また、Cはサッカー上手くなったら、女子にもてるといわれ、サッカーが上手くなりたいと感じるかもしれません。そうして、どんどんサッカーが上手くなりたいと思うのであれば、あなたが考えた練習に興味津々なります。
興味を持たせる工夫についてお分かりいただけたでしょうか?今は、あなたの考える練習を少し我慢して、子供たちにどうやって興味を持たせるか考えましょう。興味を持たせることに成功したら、向こうからあなたの練習をやりたいと思ってくれるでしょう。