小学生サッカー講座~ポジショニングの教え方
前回は、子供を本気にさせる練習メニューについてお話ししました。今回も引き続き小学生サッカー講座をひらきたいと思います。
「あいつらボールを蹴ることができるのに、パス回らないよな~」「なぜそこに走ってないのか?どうやって教えたらいいんだろう?」なかにはこのように思っている方もいらっしゃると思います。
ポジショニングを子供たちに教えるのは難しいですよね?せっかく基礎を身に着けたとしても、どこに動いて、どこにドリブルして、どこにパスしたらいいのかわからなければ、試合に勝つことはできません。さてどうすればいいのでしょうか?今回は、そんな疑問に答えていきたいと思います。
ポジショニングは、そもそも位置取りという意味です。そして、なぜサッカーでポジショニングが重要なのかというと、あの広いコートを11人、8人で、守ったり、攻めたりしなければならないのです。
極端な話、右サイドに偏っていては、右で数的有利になりますが、選手間の距離が近いので、相手にとっては、1人で2,3人をマークすることができますし、こちらの左サイドががら空きなので一気に攻められるでしょう。
じゃあ、広く散らばればいいのかというと、そうとは言い切れないのですよね。なぜなら、選手間の距離が遠いということは、味方にボールが届く前に、パスカットされる可能性が高くなりますし、攻撃時でも守備時でも数的不利になりやすいです。
したがって、ポジショニングは固定ではなく、流動的に行われるので、選手は適切な時に適切な場所にいなければなりません。つまり、選手には判断力が求められるのです。では、その判断力を養わせるためにはどうやって指導すればいいのか?
私はパターンを覚えさせることだと思います。単純に考えれば、攻めるときはできるだけ前に、できるだけ中央に進めばゴールに近づきます。したがって、ボールを持ったら、中央と前を見ることを最優先事項と教えるのです。ただ、なかなかその場所には敵がゴロゴロいるので、横に、あるいは、後ろに進んで、態勢を立て直して、また、中央と前に進む意識を持てばいいのです。
ポジションニングについてお分かりいただけたでしょうか?まずは、パターンを教えることが重要なのです。次回はより掘り下げてポジショニングについてお話しします。