サッカーキック~意外性~
サッカーキックは多くの種類があります。インサイドキック、インステップキックなどの基本技術やインフロントキック、アウトサイドキック、そして、アウトフロントキックなどのような変化に富んだキックもあります。しかし、実は、他にもキックの種類はあります。トーキックとヒールキックとチップキックです。これらのキックの共通点は意外性であるので、習得できれば試合で多くの応用が可能です。そこで、今回、トー、ヒール、そして、チップ、この三つのキックについてお話ししたいと思います。
まず、トーキックとは、つま先の部分でボールを蹴ることです。特徴としては、足の振りがコンパクトでありながら、強いボールを打てることが挙げられます。したがって、意外性のあるスルーパスを出せることができますし、ゴールキーパーにとって読みにくいシュートを打つことができます。しかし、ボールに当たる面積が狭いため、正確性に欠けます。また、爪などのけがや突き指をしてしまうことが多いです。ですので、できるだけ避けたいキックでもあります。
また、ヒールキックとは、かかとの部分でボールを蹴ることです。特徴としては、小さな動作で前を向いた状態で後ろ側に蹴れることが挙げられます。したがって、こちらも意外性のあるショートパスを出すことができます。しかし、かかとではボールの面積が狭いため正確性に欠けます。また、威力も弱いです。使用頻度が少ないキックとなっています。
最後に、チップキックとは、つま先をボールの下に潜り込ませ、足の甲の部分でボールを蹴ることです。浮かせるようにイメージすることがポイントです。特徴としては、助走はワンステップで可能で、蹴る力もあまり必要なく、ボールを浮かせることができます。また、即座に蹴ることができるので、意外性があります。したがって、ディフェンダーの頭上を越えるようなスルーパスやゴールキーパーの頭上を越えるようなシュートも打つことができます。しかし、チップキックはボールの高さを調整するのは難しいキックです。ボールとなじむ必要があります。
いかがでしょうか?トーキック、ヒールキック、そして、チップキックは意外性のあるキックなので、どれも相手にとっても読みにくいパスやシュートとなります。これらのキックはインサイドキックやインステップキックなどのような基礎技術があって、はじめて効果的なキックとなります。プレーの選択肢を増やすために、ぜひ習得してほしい技術です。