サッカーブラジル代表ユニフォームカラーの歴史

サッカーブラジル代表のユニフォームといえばカナリヤと呼ばれる黄色に緑のラインが入ったものがすぐに思い出されますが、実はもともと1919年~1950年までは白いユニフォームでした。

白いユニフォームから現在のカナリアイエローに変更になったきっかけが、1950年のブラジル自国開催のワールドカップでの悲劇でした。ブラジル代表は白いユニフォームを着て優勝をかけウルグアイとの最終戦に臨みます。当時のワールドカップはトーナメント方式ではなくリーグ方式で行われていたため、ブラジルは引き分けでも優勝という有利な立場にいましたが、逆転の末に2-1で敗北してしまいます。

この敗北に大きなショックを受けたブラジル国民の中にはその場で自殺やショック死するものまで現れ、ブラジルサッカー史上最大の事件となりました。この事件は「マラカナンの悲劇」と呼ばれ、悪運を呼ぶとされ白いユニフォームもこの試合を最後に現在の黄色と緑のユニフォームへと変更されました。

負けた事にショックを受け自殺するサポーターがでるなんて、そして負けた事で、白いユニフォームは縁起が悪いと、ユニフォームまでもが槍玉にあがってしまうほど、ブラジル国民のサッカーへの情熱は、さすがサッカー大国!といった感じです。その後ブラジル代表はカナリアのユニフォームを着て世界最多の5回のワールドカップで優勝しています。

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