小学生サッカー講座~ポジショニングの練習メニュー(3対1)②
前回は、3対1(前でプレーさせる)についてお話ししました。今回も引き続き小学生サッカー講座をひらきたいと思います。
- 「3対1でこんな練習もできるのか~」
- 「もう3対1を工夫した練習メニューはないよね?」
なかにはこのように思っている方もいらっしゃると思います。
いいえ!まだ、あります。今回は、横でプレーすることを知るきっかけとなる3対1です。
※中央でプレーさせる練習メニューは4対2でご紹介したいと思います。
前回は、トラップした方向にパスを通させる意識をさせました。その方向を前とイメージさせて、3対1をプレーさせて、子供たち自らが考えて改善しようといった練習内容でした。
今回ご紹介するのは、横でプレーすることを知らせる3対1です。ただ、この練習をする前提として、子供たちが前でプレーすることを完全に理解した状態(自分で考えて、無意識に周りを見ながら、適切な場所に動き、トラップしやすいように工夫する)です。この状態になるまでは、できるだけ前のバージョンで練習させてください。
前でプレーするために、横でプレーする
つまり、次のステップは、目的を認識させるということです。今までは、トラップした方向に、パスをしただけなので、実際試合になると、全然前が進まず、ただボールを回している状態になるでしょう。したがって、ゴールに向かうという目的意識を持ってもらうのが今回の練習内容です。
そのために、外回りの1人にビブスを着てもらいます。そして、この人にどれだけパスしたか回数を数えるというのです。そうすれば、他の2人は味方のビブスをターゲットと意識するはずです。そして、彼らはしっかりと目的意識をもったパス回し、前に進むということを理解するはずです。
ただ、ディフェンス側は、ビブスをずっとマークしたら困るため、取る回数を目標とさせます。例えば、5回とれなかったら、腕立て伏せ10回みたいなペナルティーもいれるといいかもしれません。このような3対1をすれば、前でプレーさせるために、横でプレーするということを認識することができると思います。
いかがでしょうか?次回も、3対1の練習内容をご紹介したいと思います。ポジショニングの指導に困っている方はぜひ参考にしてみてください!