常勝軍団・鹿島アントラーズに学ぶ、ユニフォームカラーの決め方

鹿島アントラーズ2017ユニフォーム

2016年12月18日、あの歴史的大試合を今も鮮明に思い出す方も多いことでしょう。日本中のサッカーファンが固唾を飲んで見守ったクラブワールドカップ決勝戦、「レアルマドリードvs鹿島アントラーズ」は、勝利寸前まで追い詰めるも延長戦までもつれ込み、惜しくも勝利を逃しました。しかし、リーガ・エスパニョーラで16連勝の最強軍団に、大接戦を演じた常勝軍団・鹿島アントラーズの勇姿はサッカーファンの心に強く残っていることでしょう。

そして鹿島アントラーズといえば、クラブカラーはディープレッドです。赤はアドレナリンを分泌し、闘争心を高めるカラーなので常勝軍団にはぴったりですね。鹿島アントラーズのユニフォームはかっこよくて私も好きですが、「かっこいいから赤にしよう」という理由では決めていません。
実はもっと深い理由、すなわち「コンセプト」を持っています。鹿島アントラーズのコンセプトを参考に、ユニフォームカラーの決め方を学んでいきましょう。

  • 茨城県の県花「バラの花」
  • 茨城県東部の海域「鹿島灘」

基調色であるディープレッドの由来は、地元・茨城県の県花たる「バラの花」です。そして、サポートカラーであるネイビーの由来は、茨城県東部に位置する太平洋の海域である「鹿島灘」です。

この2色のカラーコンビネーションは鹿島アントラーズの伝統色で、伝統色を繰り返し使うことによってクラブのカラーイメージを強固なものとしています。この2つのコンセプトから読み解けるクラブの根幹は、「地元愛」でしょう。

鹿島アントラーズは、前身である住友金属工業時代に「Jリーグ加盟は99.9999%無理だ」と言われていました。しかし、当時無茶な要求と思われた茨城県立カシマサッカースタジアムの建設を、鹿島県が決定したことでJリーグ加盟が逆転決定しました。

小さな地元チームはそれからジーコの加入などもあり、今やレアルマドリードと渡り合う常勝軍団となるほど大きくなりましたが、起源を辿れば地元と共に歩んできた小さなチームだったのです。
その初心が、ディープレッド・ネイビーによって貫かれているのです。色でチームの強さが決まるとは言いませんが、この初志貫徹したコンセプトが強さに全く影響しないとは思えません。

ユニフォームの役割は「相手との見分けをつける」以上に、「チームを強く結び付ける勝負服」ですので、その心であるコンセプトを一貫することは、常勝軍団への近道ではないでしょうか。

鹿島アントラーズのユニフォームには、かっこよさ以上に「歴史・想い」が詰まっています。せっかくのチームの勝負服ですので、アントラーズに倣い、想いの詰まったコンセプトを考えてみてはいかがでしょうか。

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